節約のつもりでもう10年以上も家でパンを焼いていますが、そういえばちゃんと計算したことがない…
作った方が節約になるとか、買った方が安いとかいろんなことが言われていますので、今回は同じ材料にするとどちらがどのくらい安いのか
- スーパーの食パン
- パン屋さんの食パン
- 高級食パン屋さんの食パン
の3種類食パンの販売価格とホームベーカリーで作ったときのコストとを比較しました。
本当のところ節約になるのかどうかについて知りたい人はぜひご覧ください。
食パンは買うのと作るのどちらが安い?
食パンに限定してホームベーカリーでパンを焼いた場合、同じくらいの値段になるか、買うよりも家で作る方が少し安くなる場合もあります。
誤差で逆転するくらいの差なので時と場合にもよる。
ただし買うよりも安く作る場合には条件があります。
- 材料は特別こだわらない(特に小麦粉)
- 頻繁にパンを焼いて材料のロスがない
- ホームベーカリーの寿命(6年程度)まで使い切る
この条件を満たすことを条件として、具体的なコストなどを比較すると、トントンかもしくは少し安くなる、といったところです。
食パンのグレード別でコスパを比較
食パンのコスパを調べよう!
の前に、食パンってピンキリなんですよね。
ものすごいケチなことを言ってしまうと、夕方のスーパーに行けばおつとめ品の食パンが割引で買えちゃいますし、多めに買って冷凍しておけば節約になります。
家でパンを作るなら材料は小麦粉・塩・イースト・水だけで最低限作れるため、材料を節約すれば安く作ることは可能です。
そのため今回は公平に比較するために、3種類の食パンについて、材料をできるだけ揃えて比較してみました。
その前に、ホームベーカリーの値段も足さなフェアじゃない!
前提条件に入れさして!
ホームベーカリー1回あたりの使用料について
価格帯 | 8,000円~40,000円 |
本体代金の日割り | 1回あたり7.3円~36.5円 ※寿命を6年、2日に1度パンを焼くと計算 |
電気代 | 8円 ※パナソニックの機器を4時間使用の場合 |
1回あたりの合計 | 15.3円~44.5円 |
ということで家で作るパンの材料費に加えて、ホームベーカリの本体代+電気代の平均で1回使用した分の51.8円を足して計算します。
家でパンを作る時の主な材料とコスト
ホームベーカリーだけではなく材料についても軽く触れておきます。
名称 | おおよその価格 | 1回あたりのコスト |
---|---|---|
強力粉 | 300円・1㎏ | 73円(250g) |
ドライイースト | 300円・10袋 | 30円 |
砂糖 | 200円・1㎏ | ー ※1円未満のため切り捨て |
塩 | 150円・300g | ー ※1円未満のため切り捨て |
スキムミルク | 380円・175g | 11円(15g) |
バター | 400円・200g | 10円~40円 ※レシピにより異なる |
マーガリン | 300円・300g | 5円~20円 ※レシピにより異なる |
これはあくまで私が住んでいるスーパーの価格を参考にしているため、地域によっては価格が前後するかと思います。
このデータをもとに計算します。
スーパーの食パンの場合
価格帯 | 100円~180円 |
含まれる材料 | ・小麦粉 ・糖類 ・マーガリン ・バター ・パン酵母(ドライイーストで代用) ・食塩 ・発酵種(※) ・脱脂粉乳(スキムミルクで代用) ※添加物は省略 |
家で再現した時のコスト | 約180.8円 |
家で再現すると若干コストアップしてしまうかな…というところなのですが、実は裏ワザを使えばもう少し安く抑えることができます。
この後3つのテクニックを解説します。
そのためスーパーのパンと比較すると値段的には同じくらい、と言えます。
パン屋さんの食パンの場合
価格帯 | 200円~300円 |
含まれる材料 (原材料が確認できないため予想) | ・小麦粉 ・砂糖 ・バター ・イースト ・塩 ・スキムミルク |
家で再現した時のコスト | 約205.8円 |
パン屋さんによってレシピも価格もばらつきがあり、絶対的な結果ではありませんが、ざっくりの比較なら安くなるのではないかと予想しました。
200円程度でパン屋さんっぽい食パンが日常的に食べれるのはかなりお得なのではないでしょうか。
高級食パンの場合
価格帯 | 432円 |
含まれる材料 (パナソニックより引用) | ・強力粉(イーグル)250g ・無塩バター(よつ葉乳業)15g ・砂糖(三温糖)35g ・塩(ぬちまーす)5g(小1) ・生クリーム(乳脂肪分35%)40g(約40mL) ・ドライイースト(金サフ)1.4g(小1/2) |
家で再現した時のコスト | 約280円 |
乃が美のパン、実は1回しか食べたことがありません。
自転車で30分くらいのところにお店があるのですが、行ってもお休みに当たったりと、ちょっと私にはご縁がないようです。
ですがパナソニックのホームベーカリーには乃が美レシピが載っているので、材料費300円程度で再現が可能です。
近所に乃が美をはじめとする高級食パン屋さんがない、という人にはすごくありがたいのではないでしょうか。
家で食パンを作るのに材料費を安く済ませるには?
ここまで「一般的な」材料を使った場合を紹介してきました。
ですが実はコストカットするコツがあるんです。
強力粉を定期お得便で購入する
私が普段のパンに使っているのがAmazonの定期お得便の強力粉です。
2022年11月時点の価格は、1㎏のパックが286円でした。
価格が変動するので、配送時期によっては安くなることがあります。
昔はもっと安かった気がすんねんけど…
ここ5年くらい利用していますが、1個当たり300円を超えるような割高になったことはないと記憶しています。
5個セットで来るので保管場所に若干困りますが、我が家では1か月に1~2個は消費するのでさほど困りません。
保管場所を確保できる人にはすごくおすすめの方法です。
ドライイーストを個包装じゃないものにする
ドライイーストは1斤あたり3g程度が基本です。
そのため3gが個包装になっているものが売っているのですが、個包装だと割高になってしまうんですよね。
※2022年11月時点のAmazon価格
ちなみに私は500g入りの金サフというドライイーストを使っているので、1回あたり8.2円(※)くらいです。
ただしこれにはデメリットもあって、個包装でない物は開封後の劣化が早いんですよね。
2日に1度はパンを焼く我が家では500gでも使い切れるのですが、たまにしかパンを焼かない人には以下の理由からおすすめできません。
- ドライイーストは菌なので、開封後長時間経つとうまくパンが膨らまなくなる
- 頻繁にパンを焼かない人は、高くても個包装の方がコスパがよくなる
- 個包装なら賞味期限いっぱいまでは確実に使える
というのが建前ですが、私は冷凍庫にクリップで留めて保管して、材料を投入したらすぐに冷凍庫に戻すという使い方をしていて毎回1年くらい使えています。
日常的にパンを焼く人は、まず125g入りお徳用パックを試してみるのもいいかもしれません。
タイマー機能を使って夜焼く
電気代が安くなる夜間割引の適用時間帯は23時から翌7時の8時間が一般的です。
この時間にホームベーカリーを起動させれ電気代の節約になりますよね。
パナソニックのホームベーカリーには予約機能があるので、「機械音が気になって眠れない」といった人でなければ起きる時間に出来上がるようにセットしておけばOKです。
焼きたてのパンは多少スライスしにくいのが難点ですが、おいしさは格段ですよ!
手で引き裂いて家族で分けてハフハフ食べるのもおいしい!
家で作るパンのメリット
私はスーパーのパンもパン屋さんのパンも大好きですが、それでも日常的にパンを焼くことをもう12年以上も続けています。
それにはメリットがあるからです。
買いに行かなくていい
スーパーに行くとついつい買いすぎてしまいませんか?
「パンがないから」
という理由でいちいちスーパーに行って、ついでにおかしや余計なものまで買っていたら、気が付けば食費がない…という失敗もあるあるなのではないでしょうか。
パン屋さんに行けば食パンだけでなくおいしそうなパンに目を惹かれることもあるでしょう。
かといって高級食パン屋さんに行こうと思うと、住んでいる地域によってはガソリン代や交通費などがかかってしまうことも。
つまりパンを買いに行かなくていいということは、余計な出費がなくなる、ということです。
節約意識の強い人には無縁の話かもしれませんが、財布の紐ゆるめの私にとっては買いに行かなくていいのは大きなメリットです。
材料が自分で調整できる
スーパーの食パン、原材料を見て買っていますか?
菓子パンが体に良くないのはもはや有名な話ですが、「食パンなら安全」というわけではありません。
日持ちをさせたり、時短で効率よく生産したり、風味を良くしたり、いろんな目的で添加物が使用されています。
ですが家で作るなら添加物を入れる必要がありませんよね。
添加物はほんのり気にするタイプですねん。
たまにパンを食べたい人にとってはスーパーの食パンはありがたい存在ですが、毎日食べ続けるのはちょっとリスクがあるのでは?と朝パン派の私は思います。
病気のリスクを予防できるなら、日々の出費が少し上がってもコスパがいいと言えるのではないでしょうか。
「少しコストアップしてもいいから体にいいものを!」という人は、こちらの記事で材料について深堀していますのでご参考にどうぞ。
焼きたてが食べられる
おうちパンにハマっている人が口をそろえて言うメリットが「焼きたてパンが食べられる」ということ。
焼きたてのパンって、香り高くてふわふわでおいしいんですよね。
食パンは焼きたてだと切り分けるのが大変なので前日に焼くようにしていますが、休日はたまに総菜パンやレトロパンの焼きたてを朝から焼いていただいています。
これはほんと家で作るパンの醍醐味で、「ホームベーカリーを買ってよかったな」と幸せな気持ちになれますよ。
手間はかかりますがお金をさほどかけずに贅沢ができますので、ある意味でコスパ最高だと言えます。
まとめ~食パンは家で作るのが長い目で見ておすすめ
朝食パンを毎日のように食べている人は、ホームベーカリーを使って家で作る方がおすすめです。
日々の節約の観点から見るとそこまで大きなコストカットが望めるわけではありませんが、買い物の回数が減ったり、たまにコスパのいい贅沢ができたりとメリットがたくさんあります。
さらに健康に良くないと言われている添加物も取らなくてよくなるため、長い目で見るとかなりお得感を感じています。
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