「子供の自己肯定感は親のせい」は間違い！愛情不足ではない原因とは

親の愛情が足りていないと自己肯定感が下がる、という話を聞いたことがありませんか？

心無い言葉のせいで「親である自分の愛情が足りないからだ」と落ち込むのは私だけではないはず。

確かに虐待やネグレクトで育った子は自己肯定感が低くなりますが、愛情さえあればすべての子供が自己肯定感を高く持てるわけではありません。

「愛情はあるのに伝わらない」
「子供のことを思っての声掛けをぜんぜん聞いてくれない」

といった事態は愛情不足ではなく単純に伝え方が合わないからです。

愛情はあるはずなのに聞く耳を持ってくれないという人はぜひ、この記事を読んで子供の自己肯定感を上げる伝え方を実践してみてくださいね。

子供の自己肯定感は親のせいではない

「子供の自己肯定感は親の愛情不足！」

というのは間違いではありませんが、あくまで自己肯定感が下がる原因の一つにすぎません。

愛情たっぷりに育てさえすれば、自己肯定感が必ずしも上がるわけではないからです。

実際に私も親からは愛情たっぷりに育ててもらいましたが、いつも自己評価が低く、自己肯定感なんてゼロといっても過言ではありません。

もしも自分の子供が自己肯定感が低くて「愛情が足りなかったせいかも」と感じているなら、足りないのはおそらく愛情ではなく知識です。

自分の子供がどんな言葉に心を動かされるか、どんな声掛けで自信が付くのかを知らないだけなのです。

子供の自己肯定感が低くなる原因とは？

子供の自己肯定感が低くなる理由は、子供がほめられたと感じていないからです。

親がほめたと思っていても、子供にとっては褒められたと感じていないから、「正解」がいつまでも分からなくて自信がないのです。

好きなほめられ方は人によってバラバラ

心に響くほめられ方も、人をほめるときのほめ方も、人によってバラバラです。

私はわざとらしく褒められるのは苦手で、社交辞令と感じて「気を使わせて申し訳ない」とすら思ってしまいます。

でもわかりやすく褒められるのが心に響く人もいるからこそ、分かりやすく褒める人がたくさんいるのです。

子供に置き換えても同じで、大げさにワーワーほめてほしい子もいれば、「ありがとう」だけでうれしい子、具体的に「ここがこうだから素晴らしい」とほめてほしい子など、子供にもしっかり個性はありますよね。

ほめ方の相性が合わないと「褒め」が地雷になる

自分は褒めているつもりでも、子供にとっては不快に感じたら、「褒め」が逆効果になってしまうのは目に見えてますよね。

「すごーい！」とほめて喜ぶ人もいれば、馬鹿にされていると感じる人もいるのは子供でも同じです。

つまりこの「褒める側」「褒められる側」のギャップが自己肯定感を下げている一つの要因になりうるのです。

愛情が深くていっぱい褒めているつもりでも、子供の心に響かなければ無駄、それどころか自己肯定感下げる原因になりかねません。

では具体的にどんな言葉が響くのか、声掛けについてみてみましょう

子供の自己肯定感が下がる原因は声掛け

子供の自己肯定感を上げるには、いかに子供の心に響く言葉を選べるかがカギになります。

とはいえ言葉は無限にあるのに、要所要所で響くかどうかを考えながら話すのは現実的ではありません。

そこでまず、ポジティブな情報が好きか、ネガティブな方が響くかの２種類の属性に分ける方法が有効です。

ポジティブな情報が好きな子への声掛け

我が家では次男がポジティブな声掛けのほうが響くタイプです。

ホウレンソウがあまり好きではなかったのですが、

「ホウレンソウは血の材料が入ってるから、食べると血が増えて元気が出るよ！」

という声掛けが響いたようで、血液検査のあとは「ホウレンソウを食べなきゃ」とけなげなことを言います。

ネガティブな情報が好きな子への声掛け

長男は逆にリスクを聞いてやる気が出るタイプの子です。

「ホウレンソウの鉄分を取らないと、血が足りなくなって酸素が足りなくなるから、頭が痛くなったり倒れたりすることがあるよ」

といった情報が入った話し方をする方が聞き耳を持ってくれます。

適切な声掛けができるとほめる機会が増える

心に響く声掛けができれば行動を促すことができるため、ほめる機会が増えます。

ほめる機会が増えれば、どんなほめ方が心に響くのかを観察する機会も増えるため、子供の性格の分析ができます。

• 大げさにほめる
• 理由を伝えて細かくほめる
• 感謝の気持ちを伝えることでほめる

この３つを試してみて一番しっくりくるほめ方がおそらくその子のうれしい褒め方でしょう。

うれしい褒め方が分かれば

「声掛け」→「褒める」→「正解が分かる」→「自信につながる」

といういいサイクルができるため、自己肯定感が高い子になります。

子供の自己肯定感を上げるためにはまず自己分析から

子供のことを知るためにはまず自分がどんな風に声掛けする癖があるかを知ることも重要です。

声掛けを意識するためにまず事前準備としてして多くことは３つあります。

• 自己分析
• 相手の分析
• 相手の価値観に合わせた話し方

一つずつ詳しく解説します。

自己分析

まずは自分の声掛けがポジティブなのかネガティブなのかを分析しましょう。

性格とは切り離して、普段子供にどんな風に声掛けをしてるかを思い出してみてください。

歯磨きを例に挙げると

「歯磨きすると歯がきれいになるよ」
「歯磨きしないと虫歯になっちゃうよ」

と言い方として２通りありますよね。

ネガティブかポジティブか、心に響いた方を自分もたくさん使う傾向があります。

相手の分析

相手を分析するには、試してみるほかありません。

歯磨きすると歯がきれいになる
歯磨きしないと虫歯になる

この二つを試しに声掛けしてみて、納得して行動した方がその子の性格です。

相手の価値観に合わせた話し方

子供が自分と同じ声掛けで心に響くタイプなら、自分の言葉で声掛けをすれば聞いてもらいやすいでしょう。

ですが自分とは違う言葉が心に響くタイプなら、どんなふうに伝えれば心に響くのかを考えて声掛けをする必要があります。

いろんな言い方を試してみたけどうまくいかない、どんな風に声掛けをしていいか全然わからない、という人にはいい方法がありますよ。

自己肯定感を上げるためのコミュニケーション力は3時間で習得できる

言葉が分かるくらいの子どもで会話する時間がしっかり取れるなら、一つずつ試して探す方法も有効です。

でもまだ会話がままらない子や、反抗期でまともに会話できない子ども、さらには大学生など時間がすれ違ったり同居していない子どもに「気長に試す」というのは現実的ではありません。

仕事などで忙しく、または余裕がなくてそれどころではないという人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが、たった3時間で声掛けのしかたが分かる「伝え方コミュニケーション講座」です。

この「伝え方コミュニケーション講座」には何段階かあるので、どんな人におすすめかを比較してみましょう。

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講座内容	人間統計学に基づいて ・希望型 ・慎重型 の2つに分類して相手に伝わる話し方を学ぶ

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講座内容	価値観３タイプ ・ビジョン ・ピース ・ロジカル に分類して相手に伝わる話し方を学ぶ

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これ以降上級やビジネスシーンに使えるコースも用意されています。

まずは中級講座まで受けてみて、続きを学ぶかジャッジしてみるのがおすすめです。

【関連記事】伝え方コミュニケーション検定がイイ！受講してみて分かった良さ

伝え方コミュニケーション講座を受講するには？

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最後に～相手に合った価値観で伝えれば子供の自己肯定感は上がる

子供の自己肯定感は「親の愛情不足」ではなく、単純にコミュニケーションのギャップによるもです。

相手の心に響く言葉を選ぶだけでコミュニケーションがうまくいき、成功体験を積んだり親の愛情を感じたりする機会が増えるため、結果的に自己肯定感が上がります。

しっかり子供と向き合う時間を取れるなら、いろんな伝え方を試してどれが一番しっくりくるかを分析してみましょう。

時間が取れない忙しい人や、子どもと会話をする場面が少ない人は「伝え方コミュニケーション講座」でタイプを分析して、言い伝え方と悪い伝え方を学ぶことでコミュニケーションギャップを埋めることができますよ。

質の高いコミュニケーションで無駄にイライラしたり落ち込んだり、お互いに心が消耗することなく幸せに会話をしてみませんか。