我が家の息子は2人とも背の順1番のちびっこです。
長男は未熟児で早生まれなので身長のことは常に気にしていたのですが、盲点だった4月生まれの次男が6歳の時に低身長症と診断されました。
周りを見てみたら「低身長なのでは?」と疑いたくなる子もちらほらいるものの、余計な口出しってできないんですよね。
低身長症は早めの対策をとかかりつけの先生にアドバイスされたので、身長が気になっているママさんに向けてチェック方法や私が気づいた経緯などについて解説します。
低身長症ギリギリ?①成長曲線を記録しよう
成長曲線は年齢に応じた身長・体重を曲線グラフにしたものです。
母子手帳に成長曲線のグラフのページがあるはずなので、不安があるならマメに測ってグラフに記録することをおすすめします。
「成長曲線の枠からはみ出なければ特に心配はいらない」
と先生や助産師さん、栄養士さんに相談するたびに言われたので、安心材料としても成長曲線は便利です。
私が身長について心配になった要素は
- 未熟児で生まれた(長男)
- 祖父母の身長が異常
といったところ。
私の父は家族の中で1人だけ身長180センチ超え、母は2人とも150センチ程度、義父だけは170センチで普通くらい、隔世遺伝しているのではないかと疑ってしまいます。
[st-kaiwa1 r]両親の身長から子供の身長がどのくらいまで伸びるのかを予想してくれるサイトもあるよ[/st-kaiwa1]
https://keisan.casio.jp/exec/system/1372142265
[st-kaiwa3]兄弟でも身長違う人いるから、あくまで目安にね。[/st-kaiwa3]
私は157センチ、旦那さんは170センチなので、順調に育てば172センチくらいまで成長するのではないか、という予想結果が出ました。
低身長症ギリギリ?②SD値を計算しよう
もしも成長曲線の枠からはみ出てしまったら、SD値というものを計算しましょう。
詳しい計算方法は面倒なので、自動計算してくれるサイトにお任せしましょう。
https://ghw.pfizer.co.jp/smartp/c_sheet/
このSD値がマイナス2を下回ると、低身長と呼ばれます。
【SD値とは?】
一人ひとりの子供の身長が、同じ年齢の子供に比べてどれくらい高いか、低いかを、平均値からSDの何倍離れているかによって表す方法SDスコアです。
SDスコアが−2SDより低い身長の人は全体の2.3%(1000人のうち23人)にあたり、低身長と呼んでいます。
成長をサポートする保健師・保育士・養護教諭さんへ(Pfizer社)HPより
https://ghw.pfizer.co.jp/comedical/index.html?position=header
2.3%の人が低身長、ということはざっくり50人に一人は低身長の人がいるということです。
ひとクラス30人前後のクラスを2クラス集めると一人はいる割合で、つまり学年に1〜3人いそう、ということになります。
次男がレアだと思っていましたが、低身長は思ったより身近ですね。
低身長症ギリギリ?③かかりつけ医に相談!
SD値がマイナス2を下回ってしまったら、かかりつけ医に相談してみましょう。
次男は6歳の時に-2.3SDと発覚したので、予防接種の母子手帳を出したついでに成長曲線を見てもらい
「先生、背が低いけど大丈夫ですよね?」
と気軽な気持ちで聞いたら、病院でちゃんと背を測ってくれた上で、やはり専門医に見てもらうべきと紹介状を書いてくれました。
[st-kaiwa1 r]ちょっとお母さん心配しすぎですよ、も〜
って展開になると思ってたのに、まさかの紹介状!?[/st-kaiwa1]
思ったより大ごとになってその時は少し焦りましたが、SD値で引っ掛かったらまずはいつも診てもらっている先生に成長曲線を見てもらうことが大事です。
[st-kaiwa3]幼稚園の身長計るときこっそり背伸びしてた子もいたよ
上履きも履いたまま計ってたから正確じゃないと思う。[/st-kaiwa3]
見落としがちですが、学校や幼稚園など集団で計測したものは少し誤差があります。病院で測り直したら我が家の場合は正確ではありませんでした。
微妙な数値のときは何かのついでにでも病院で相談してみることをおすすめします。
低身長症ギリギリアウト!次男の話
次男は6歳の時に「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と診断されました。
診断されるまでの経緯は以下のとおりです。
6歳でSD値−2.3と気付く
長男に関してはすごく心配でマークしていました。
- 未熟児で生まれた
- 初めての子供だった
- 早生まれだから同じクラスの子と比べてかなり小柄だった
- 背の順は常に1番前の小粒な人
その度に、小柄だけど心配いらないと太鼓判を押してもらって安心していたので、小柄な子供に対する耐性がついてしまったというか。
次男は未熟児ではなかったし散々心配した長男の時に「大丈夫」といろんな人に言われ続けて安心していました。
6歳の誕生日に何気なく身長を測ったら、「あれ?」と気づいてそこからSD値のことを詳しく調べ始めました。
母子手帳を見る限り、もっと早いうちからSD値が-2以下だったのかもしれません。
−2以下でも次男が通っていた幼稚園から何か言われることはなかったので、やはり気にかけるのは保護者の責任のようです。
この後予防接種のついでにかかりつけの小児科の先生に相談して、内分泌科の先生への紹介状を書いてもらう展開になりました。
負荷試験のための検査入院
大きな病院の「内分泌科」という聞いたことのない科を紹介されました。
マイナーな科らしく、都心の大きな病院から週に1回先生がきてくれる方式なため、週に2回しか受診ができません。
内分泌科では尿検査や採血、そして手のレントゲンを撮りました。
子供の手の骨は成長と共に形が変わります。
レントゲンの結果次男は実年齢に比べて、1年ほど骨の成長が遅いと診断されました。
その後成長ホルモンが正常に分泌されているのかを調べるため、検査入院して負荷試験を受けました。
【負荷試験とは】
成長ホルモン分泌刺激試験とは、投与(静脈注射したり、薬を飲んだりします)された薬に反応して、成長ホルモンがどの程度分泌されるかを調べる検査です。成長ホルモン分泌刺激試験に使う薬は数種類あります。成長ホルモン分泌刺激試験の1つの例として、アルギニン負荷試験の実際を図1に示します。アルギニン負荷試験は2時間にわたる検査で、アルギニン投与前(=0分)に1回目の採血を行い、そこから体重に合わせたアルギニンを点滴で30分間にわたってゆっくり投与します。投与終了直後(=30分)、60分、90分、120分で採血を行います。合計5回採血することになります
一般社団法人日本内分泌学会HPより
次男の場合は3つの負荷試験をして以下のような結果でした。
1日目:インスリン…9.09
2日目:アルギニン…8.15
3日目:エルドーパ…5.41
無理やり血糖値を下げた時、それぞれの成長ホルモンがちゃんと出ているかのテストで、3つのうち2つ以上のテストで数値が6以下なら保険適応で治療が受けられる、というもの。
残念というべきなのかはわかりませんが、次男は保険適応外の数値でした。
先生のお見立てだと、
「すごく出てないわけでもなく、かといって安心できる数値でも無い」
とのこと。
[st-kaiwa1 r]リアクションに困ること言われるのが一番困るわ[/st-kaiwa1]
保険適応外と診断されて8歳になりました
負荷試験の結果、
「保険適応するほどの重症ではないものの、やっぱり低身長なのでしばらく様子をみましょう」
と半年に一度、通院することになりました。
SD値は少しずつ上がっているけど、自費治療も少し考えた方がいいのかもね、としばらくしてから先生に提案されました。
不安すぎて先生に色々聞いたので、以下私が気になった質問と先生の答えを載せておきます。
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Q.どのくらい伸びそうですか?
A.急に伸びるかもしれないし、逆に止まるかもしれない。成長期にならないとわからないけど、もしも成長曲線に沿って伸びるとしたら158センチくらい。
Q.自費治療を成長期まで様子見で待ったらダメですか?
A.何歳でも構わないけど小さいうちの方が効率よく伸びるし、費用も安くて済むので、できるだけ早いうちがおすすめ。
Q.治療ではなく私ができることはありますか?
A.バランスの良い食事と質の良い睡眠をとらせてあげること。
Q.薬局でよく売っている、飲み物に混ぜて飲むと背が伸びる商品は効きますか?
A.彼の場合は成長ホルモンそのものの分泌が低いからあまり意味はない。(検査によるとカルシウム値がすごく高かったため)可能なら今まで通り栄養は食べ物から摂る方がいい。
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[st-kaiwa1 r]毎回アホっぽい質問をしても分かりやすく丁寧に答えてくれる先生で助かったわ[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa3]良い先生でよかったよね[/st-kaiwa3]
そして毎回自費治療について決めかねている間に、SD値がいつの間にか−1.7まで回復し、8歳の今に至ります。
治療なしで成長することに期待しても良いかな、という方向に考え方がシフトしてきました。
しばらく定期検診に通ってどのくらい伸びたかを確認して、最終的な結論を出すつもりです。
自費治療するとしたら?
何度か先生からは「自費治療」というワードが出てきました。
自費治療とは自由診療とも言われ、保険適応なしで10割負担の治療費を払ってする治療です。
先生が説明してくれた自費治療についての話をざっくりまとめると
- 自由診療するのなら、今の病院ではできないので別の病院に通うことになる。
- 使う薬はピンキリだけど、仮に先生のところで使ってる薬を体重20キロの次男に1年使うとしたら、おおよそ100万円くらい
- 使う薬は各病院が決めるので、値段も病院により違う
- 体重に応じて使う薬の量が変わるので、小さいうちに治療した方が安く済む
- 自費治療は身長が必ず伸びるわけではないし、どのくらい伸びるかも個人差がある
保険適応外でも、お金が払えるなら治療はしてもらえます。
治療するどうかの最終的な判断は保護者に任されるので、悩ましいところですね。
最後に~低身長かもと疑った時点で相談すべき
子供の悩みで共通して言えることは、親が不安な顔をしていると子供にも伝染してしまうので、良いこととは言えません。
悩みなんて尽きないですから、身長計るだけで悩みが減るなら儲けもの。
もしも漠然と「背が低いかも?」と悩んでいるのなら、予防接種のついででもいいのでちょっと相談してみましょう。
まずは身長をしっかり記録して、安心した顔で子供と向き合いましょう。
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