ファスティングにハマり始めて酵素ドリンクというものを知り、さらに自分で酵素ドリンクが作れることを知りました。
でも作り方をよく見てみると、作り慣れたパンの自家製酵母と同じ作り方でした。
今回は自家製の酵素ドリンクの中でもお砂糖を使わないレシピをファスティングに使えるか試してみました。
自分で酵素ドリンクを作ってみたい!という人は、ぜひご参考にご覧ください。
手作りの酵素ドリンクでのファスティングには限界がある
手作りの酵素ドリンクで数日に及ぶ本格的なファスティングは残念ながらできません。
市販の酵素ドリンクは使われている素材の量が桁違いなため、2~3日連続で断食しても消化器官を休めながら栄養素が効率よく摂取できます。
手作りの酵素ドリンクは、本格的な断食をするよりも例えば夕飯を酵素ドリンクに置き換えたり、普段の食事の30分前に飲むのがおすすめです。
水断食ができるくらいの期間が限界やな。
私は本格的なファスティングは市販のものに頼り、1食だけ抜く半日断食の日は自家製の酵素ドリンクで行うことにしました。
家でできる砂糖を使わない酵素ドリンクのレシピ
一般的に販売されている酵素ドリンクの作り方は
- 砂糖と材料を壺に入れて撹拌しながら発酵させる
- ろ過をして、物によっては濃縮させる
- 味をつけるために砂糖や香料を添加するものもある
とこんな感じです。
最近では良質な酵素ドリンクも増えてきて、大量の材料を熟練の職人が丁寧に発酵させ、ろ過のあと何も添加せずに素材の味で勝負しているものが増えている印象です。
お家で再現するとなると市販のもののように材料の量には限界がありますが、代わりに砂糖を使わずに発酵させることができます。
前置きはこのくらいで、酵素ドリンクの作り方、見てみよう!
家で作る酵素ドリンクの材料
原料となるものは何でもいいのですが、おすすめはリンゴです。
安くて国産のんが簡単に入手できるし発酵にも向いてるねん。
- リンゴ(国産)…1個
- 湯冷まし※…500ml
- 広口の瓶…500mlサイズを2~3個
- 室温時計…あれば便利
※浄水を一度沸騰させて常温に冷ましたもの。ミネラルウオーターでも代用可能。
家で酵素ドリンクを作る方法は簡単で、水に原料を浸けて放っておくだけです。
慣れたら複数の材料を使って酵素ドリンクを作ってみても楽しそうですね。
砂糖を使わない酵素ドリンクの作り方
瓶と蓋を鍋で湯がいて煮沸消毒します。
逆さにして乾かし、キッチンペーパーを使ってさらにアルコールで拭いて除菌します。
食品にも使えるパストリーゼがおすすめ!
瓶を拭いたキッチンペーパーでついでに包丁も拭いておきましょう。
リンゴをきれいに洗い、皮も種もヘタも丸ごとカットして使います。
農薬が気になる人はピリカレで農薬落とせるで。
素材は小さめに切る方が発酵しやすいです。
ちなみにリンゴのワックスはリンゴそのものから出ているので、国産のリンゴならワックスにそこまで神経質にならなくてもOKです。
リンゴを瓶の5~7割くらいのところまで入れて、湯冷ましを8分目くらいまで注ぎます。
リンゴを入れ過ぎて水面から出してしまうとカビが生えてしまうので、材料は欲張って入れ過ぎないよう注意してください。
清潔な指でリンゴを沈めとくとGOOD!
蓋を軽く乗せるかキッチンペーパーを輪ゴムで留めて、空気が通るようにして蓋をします。
湿度40%・室温25℃くらいが理想で、1日に1~2回混ぜ、おおよそ3日くらいで発酵します。
泡が出てきたら発酵の合図やねん。
混ぜる時ににおい嗅いで腐ってないかチェックして。
アルコール臭とリンゴの香りがしっかりすると完成です。
放っておくとどんどん発酵が進むので、ろ過をして冷蔵庫で保存します。
瓶が小さいとろ過も楽ちん。
移し替える瓶ももちろん消毒をしておきます。
しっかり絞りたいのでろ過は布製のガーゼなどがおすすめなのですが、小さい瓶で作るなら布製のコーヒードリッパーが使いやすくておすすめです。
絞った液体が酵素ドリンクですが、搾りかすも有効利用が可能です。
【入浴剤にする】
ガーゼで包んでお風呂に入れれば酵素風呂が楽しめます
【植物の肥料にする】
観葉植物や家庭菜園など、土に返せば肥料になります
【ドライフルーツにする】
天日干しor低温のオーブンで焼くとパリパリになってスナック感覚で食べられます
酵素ドリンクが成功してたら搾りかすも食べれるで!
失敗の見極め方
酵素ドリンクは発酵させて作るため、腐敗と発酵の見極めが難しく、失敗したかどうかの判断が難しいです。
成功すると発泡してオリと呼ばれる灰汁のようなものが表面にでき、フルーティーな香りがします。
ただし素材や酵母の量によって発泡が控えめになることもあり、毎回同じ様子にならないのも酵素ドリンク作りの難しさです。
何回も作ってみるんが近道。
具体的に失敗の症状を解説します。
カビが生えたらアウト
まず目で見てすぐわかる失敗がカビです。
素材や瓶にカビが生えてしまったら諦めて廃棄しましょう。
- 消毒が不十分
- 素材が傷んでいた
- 素材が水面から出ていた
などの原因が考えられます。
変な臭いがする
臭いで見分けるのは慣れるまで難しいのですが、うまく発酵するとアルコールっぽい香りと素材の香りがします。
一方失敗の場合は腐敗臭というか、アルコールっぽくも素材っぽくもない謎の臭いがします。
なんか違う、としか説明できひん。
腐敗し始めはそこまで刺激臭というほどではないのですが、「違和感」を感じたら失敗している可能性が高いでしょう。
臭いについては経験をつまないと判断が難しいかもしれません。
判断しかねる場合は数日様子を見て、臭いがどんなふうに変化するかを観察してみましょう。
味で判断
味で判断するのも臭いと同じく難しく、経験を積む必要があります。
少し口に含んで違和感のある酸味があれば発酵ではなく腐敗と考えられます。
これも自信がなければ数日様子を見てから再度味見をして確認してみましょう。
酵素ドリンクを自作するコツ
酵素ドリンクを作るには、いくつかコツがあります。
瓶は消毒して乾かしておく
雑菌が入ってしまうと発酵する前に腐ってしまいますので、瓶とふたを消毒しておきます。
- 大きめの鍋に水と一緒に瓶と蓋を入れ沸騰させる
(瓶は寝かせて入れて、水に浸かっていない部分があれば時々回す) - お湯から取り出して逆さにして水気を切る
- アルコールで瓶の内側と口部分、蓋を拭く
- ついでに包丁も拭いておくとGOOD!
食品にも使えるホワイトリカーか、パストリーゼがおすすめです。
初心者は瓶を2つ用意しておくと安心
私は瓶を2つ使って酵素ドリンクを作ります。
- 瓶が小さい方が煮沸消毒しやすいから
- 失敗が半分で済む可能性があるから
- 失敗したかも…というときに臭いを比較しやすいから
2つに分けて2つとも失敗することもありますが、腐敗が片方にとどまることもよくあります。
慣れれば腐敗しないように作るコツや、腐敗した時の様子も分かってきますが、慣れないうちは比較できるものがあれば分かりやすいですよね。
少し面倒にはなりますが、うまくいくか心配な人は慣れるまで材料を半分に分けて瓶を2つに分けてみる方法がおすすめです。
素材はできるだけ国産がおすすめ
酵素ドリンクは皮ごと使うため、皮に過度の農薬が付いているものはできれば避けたいですよね。
国産なら農林水産省の認可した量しか使われていないため安心ですが、それでも農薬が付いていないわけではないので、私はピリカレで洗ってから使っています。
- ピリカレを1000倍の水で薄める
- 果物(野菜)を浸す
- 5分くらい放置
- 流水で流す
やりすぎると酵素も落としてしまうから注意!
簡単にきれいに洗えて、普段の野菜を洗ったり洗濯や歯磨きにも使えるので、たくさん入っていても使い切れないことはないと思います。
手で混ぜて常在菌を移す
手には常在菌と言って、皮膚をバリアしてくれる細菌が付着しています。
ぬか漬けは素手で混ぜるのがいいとされているのと同じで、酵素ドリンクも素手で混ぜることで常在菌に発酵を助けてもらうことができます。
最初の1回だけでええで!
ただし
- 爪の間に雑菌が付いている
- ケガをしている
といった場合は雑菌が入ってしまうため、常在菌はあきらめて木のスプーンを使いましょう。
蓋の隙間を開けておく
発酵させるときは微生物の呼吸を止めないように、蓋をきっちり締めません。
発酵が済んで冷蔵庫に保管するときも密閉しないように、空気抜きが付いている瓶が使いやすいですよ。
発酵を止めたいときはガーゼで漉して冷蔵庫に
ちょうどいい発酵具合になったところでガーゼで優しく漉し、微生物の働きを止めるために冷蔵庫で保管します。
私はコーヒードリッパーを使うのですが、使う器具はパストリーゼで拭いて除菌してから使います。
自家製酵素ドリンクのメリットとデメリット
市販の酵素ドリンクと手作りの酵素ドリンクを比較して、メリットデメリットを見てみましょう。
酵素ドリンクを手作りするメリット
まずは手作り酵素ドリンクのメリットから。
安価に作れる
今回のリンゴの酵素ドリンクの材料はリンゴ1つで100円程度です。
一方私がファスティングのために買った【BIO酵素】は1本9,720円で、半額の4,860円で購入できたもののそれでも価格の差は歴然。
その分材料が81種類も入ってるから当然か…
BIO酵素で2日間ファスティングした記事はこちらです。
【関連記事】
酵素ドリンクのファスティングは2日で何キロ痩せる?
初めて作る人は瓶や消毒液など初期費用が必要にはなりますが、初期費用を含めても市販の酵素ドリンクより安く作れるケースがほとんどです。
酵素そのものが摂れる
市販の瓶入りドリンクは高温で殺菌して販売することが法律で定められているので、実は酵素そのものは入っておらず、代わりに体内の酵素を活性化させる栄養素が入っている商品がほとんど。
効果を感じる人がたくさんいいレビューを挙げているので、市販の酵素ドリンクでも健康効果はじゅうぶんに見込めますが、酵素を直接取りたい人には自家製の酵素ドリンクは魅力的です。
ただし酵素は納豆やみそ汁などの発酵食品や、大根やリンゴなどのフルーツや野菜からも摂れます。
普段から発酵食品を中心にまんべんなく栄養を摂ることにも注力しましょう。
砂糖なしで作れる
市販の酵素ドリンクは水を使わないものがほとんどで、砂糖を使うことで素材のエキスを抽出して作られます。
「酵素ドリンクは甘い」という印象はこの最初に使われる砂糖によるものでしょう。
砂糖つかわんんと発酵してる酵素ドリンクってあんまりないんよね。
自家製の酵素ドリンクでも砂糖を使うレシピはたくさんありますが、前途したレシピのように砂糖を使わなくても作れます。
酵素ドリンクを手作りするデメリット
続いてはデメリットを見てみましょう。
失敗するリスクが高い
発酵させるのは、腐ったりカビが生えるのと紙一重なんですよね。
砂糖を使えばある程度腐敗を抑制できますが、それでもちょうどいい発酵具合を見極めるまでコツや経験が必要になります。
工程自体は難しくないものの、温度や湿度・素材の状態などいろんな要素が影響してくるので、失敗が多いのが最大のデメリットです。
私も毎回うまくいくわけじゃない。
市販の酵素ドリンクと違い、自家製で発酵させて作ると腐ったりカビが生えたりすることによる体調不良が起こるリスクも考えられます。
もったいないと感じてもカビが生えたらあきらめることも大切です。
栄養価的には劣る
市販の酵素ドリンクは野菜や果物、さらには野草に至るまで幅広く使われていて、原材料が50種類を超えるものもざらです。
ナノサイズになって吸収されやすい栄養が豊富に含まれていて、少し飲むだけでサプリメントと比べ物にならない栄養が効率よく摂れます。
一方で自家製の酵素ドリンクは、材料を増やしてもせいぜい3~5種類が限界、といったところ。
栄養面を考えると市販の酵素ドリンクには遠く及びません。
手間や時間がかかる
酵素ドリンクは基本的には放っておくだけですが、毎日撹拌したり様子を見たりと目が離せません。
飲みたいと思った日にすぐ作れるわけではなく、早くても3日ほどは必要です。
注文したらすぐ手元に届く市販の酵素ドリンクと比べると、入手に手間と時間がかかるのが自家製酵素ドリンクのデメリットといえます。
自家製の酵素ドリンクもいいのですが、市販の良質な酵素ドリンクにもぜひ注目してみてください。
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まとめ~1食置き換えなら自家製酵素ドリンクはおすすめ
自家製の酵素ドリンクは滅菌した瓶にリンゴと湯冷ましを入れて発酵させて作ります。
工程自体は簡単ですが、失敗の見極めが難しいのが難点です。
ファスティングに用いる場合、栄養不足にならないように水断食が可能な期間までにとどめておくのが賢明でしょう。
体にいい酵素がお砂糖を使わで身近な材料で作れるので、ファスティングだけでなく普段から食事にプラスして飲むのがおすすめです。
市販の酵素ドリンクでファスティングをしながら、ぜひ自家製の酵素ドリンクにもチャレンジしてみてくださいね。
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