我が家では3歳から毎月500円のお小遣いをあげています。
この時の500円という金額は、北斗晶さんのご家庭に習って深く考えずに決めたものでした。
何度も「この額でいいのかな?」と思いつつも、本人たちが自分の意見を言えないので8年も放ったらかしにしていました。
長男は6年生で次男は3年生、自分一人で好きなものを買いに行くこともできるし、お金の使い方も上手くなってきました。
金額・渡し方・使い方・考え方など、お小遣いについて真剣に家族会議をしたら、お小遣いのことだけではなく他にもいいことがたくさんありました。
子供のお小遣い金額アップを考えたきっかけ
お小遣いが足らんのやったら、いくら欲しいんかと何に使うんかをちゃんと言うて。
うん、まあそこまでしてなら別にいいかな…
じゃあ僕もいいや。
長男は自分の考えを話して相手を説得することに高いハードルがあるようでした。
次男は自分のしたいことを言語化するのがもともと苦手なタイプです。
私自身もどうやって金額アップの提案をするかや、お小遣いについてどんなことを考えればいいのかを教えていなかったことに最近気づきました。
家族会議を設けました
「言うのが難しいなら場を儲けよう」
という考えで、お小遣いの希望について自分の言葉でプレゼンしてほしい、と親側から提案しました。
プレゼンで必要な項目は…
- 1ヶ月に使いたい使い道と金額
- 1ヶ月に欲しい合計額
- お小遣いを受け取る方法
- 増額するなら納得できるような根拠
根拠に関しては難しいと思ったので、例えば学校でアンケートを取ってきて平均値を出すとか、増額する代わりにこんなことを頑張りますとか、そういう内容のことを話して説得させて欲しい、と説明しました。
そして数日後改めて家族会議を開いたら、内容がグタグタでした
家族会議の内容
まずは長男から。
平均額は820円で、欲しい額は月1,000円の定額制、使い道は1,000円に帳尻を合わせるために「貯金に500円」と言い出したのです。
貯金の使い道に関しては考えておらず、そこを突っ込むと「じゃあ820円で」と金額を妥協し始めて、私としては納得がいきませんでした。
次男に至っては長男が色々言われている姿を見てふんわり軌道修正をしながら、もらえそうな無難な額とプラスお手伝いに応じて報酬がもらえるような受けとり方を、と提案してきたのです。
これでは話し合う意味はないと判断して、仕切り直すことにしました。
子供のお小遣い金額アップ〜下準備編
家族会議で発言がふんわりしていたのを何とかしようと、こんなフォーマットを作って事前に渡しました。
お小遣い申請表
明記した内容 | 補足説明 |
1ヶ月に使いたいお金 例 ・おかし…300円 ・おもちゃ200円など | |
1ヶ月に欲しいお小遣い額 | 1ヶ月に使いたいお金の合計 |
お小遣いを受け取る方法 (定額制、報酬制など) | 詳細は別記事を参照(欄外) |
報酬制にするなら内容と金額 例 ・ゴミ捨て…10円 ・お風呂洗い…30円など | 安すぎ→やる気出ない 高すぎ→頼んでもらえない を考えて決める |
お小遣いをもらう条件として頑張ること 例 毎日1時間勉強する。など | 自分でコントロールできる内容に! ◎テストで100点目指して勉強 ×テストで100点取る |
お小遣いの渡し方については5種類の方法を提案しました。
詳しくはこちらの記事で分類しています。
このフォーマットを自分なりに考えて書いてもらい、具体的にどうしたいかを考えてもらうことにしました。
極端な話、お小遣いの希望が1万円でも納得したらあげるで。
その代わり希望が100円でも、適当に決めたらあげへん。
1万円もお小遣いもらえる説得って…?
フォーマットだけでは伝わりにくいと思い、私が自分のお小遣いについてこのフォーマットに書いて説明しました。
この内容を子供に伝えるのが大変そう、と思ったら、事前に本を読んでもらうのがおすすめです。
こちらの本には「お小遣い誓約書」や「金額を決めるときの考え方」など、具体的な内容が漫画を交えてわかりやすく書かれています。
小学生のお子様にも読みやすいないようですし、大人の私にもかなり勉強になりました。
お小遣いを通してお金の勉強ができる、教科書のような1冊です。
さらに旦那さんと事前に打ち合わせをして、考え方のギャップをできるだけフラットにしておきました。
私はぼんやりした用途のお金を渡したくない派。
旦那さんは周りに合わせた平均額をあげたいし、兄弟で差をつけたいらしい。
どちらかが折れて考えを一つにまとめるのではなく、ああそういう考えもあるんだな、と夫婦間で事前に分かっておくことが大切だと思いました。
最終的には考えるのは本人たちに任せたいと思ったからです。
【子供のお小遣い金額アップ】長男の提案
長男の提示してきたものはシンプルでした。
- 1ヶ月1,000円の定額制
- お菓子に300円、700円は貯金
- 勉強と手伝いをがんばる
あまり自分の我を通すタイプではないので、こういう機会に意見が言える人になって欲しい、と言うのも今回の目標の一つです。
ゲームソフトやポケカなど、高額のものが欲しくなったときのために貯金をすることに決めて、本人の希望で通帳を作りました。
自宅から徒歩5分のところにあるので、気軽に入出金ができそうです。
持ち歩く額が高額になる時だけはつきそうつもりです。
ほんじゃ、スプラ3はママとお小遣い半分ずつ出して買うか!
(ソフト代半分浮いたしめしめ。)
発売までに3,000円くらい貯めたら買えるね。
(安く買えるのラッキー)
通帳を作る手続きはいい勉強になると思い、付き添いましたがほぼ本人に任せました。
【子供のお小遣い金額アップ】次男の提案
次男は欲張りです。
- 1ヶ月定額800円+報酬制
- おかし300円、おもちゃ200円、貯金300円と報酬分も貯金
- 報酬はちょうどいい額なので問題なし
貯金の目的がはっきりしていなかったので、相談して定額500円+報酬の上限を300円に、という結論になりました。
通帳よりも自分の目の前に現物を置きたいタイプなので、貯金箱を作って貯金することにしました。
貯金箱にはペットボトルを使えば簡単に取り出せないですし、廃材なので使いたい時に破壊しても惜しくありません。
報酬に関してはスタンプカードで管理することにしました。
お手伝い後に「押してください」と持ってきてもらう方式にしました。
上限を決めたのでひと月ごとに精算・換金して、貯金箱に入れる予定です。
お小遣いを導入するのが初めてのご家庭には、まずこちらの記事がおすすめです。
結論~筋が通っていれば金額アップも受け入れよう
子供のお小遣いの金額アップを話題に上げるとこんないいことがあります。
- 本人が使い方を明確にできる
- お金を通して自分の考えを整理したり、意見を言う練習ができる
- 夫婦間でお小遣いの価値観に関するすり合わせができる
- 子供の話を聴く練習ができる
- お小遣いをもらうためにがんばることが明確になって、生活目標ができる
子供にも考えていることがたくさんあって、でもそれを言語化するのは簡単ではありません。
具合的なフォーマットと記入例があれば、自分の考えを明確にできますし、聴く側も漏らすことなく意見を聞けます。
お小遣いという損得につながるテーマなら子供でも真剣に取り組むことができますし、親としても意見を聴く練習になります。
お小遣いの金額や使い方に疑問を感じたら、フォーマットを作ってお子さんの意見を聞いて見えてはいかがでしょうか。
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