子供のおねだりに対応しきれず、我が家では子供のおこづかいを3歳から始めました。
スーパーや100均、ドラッグストアなど、子連れでお店に行くだけで物をねだられるのはあるあるですよね。
衝動買いって思い入れが薄いから、子供だけでなく大人も大事にせえへんやん。
少額でもあげたものを粗末にされるとショックよね。
お小遣いを始めるか迷っているご両親に向けて、我が家が3歳からお小遣いを始めた経緯や、お小遣いをあげ始めてどうなったかについてお話しします。
子供のおこづかいを3歳で始めた理由
お小遣いといえば小学生高学年くらいからかな?
とイメージしていたのですが、実際我が家では3歳からお小遣い制を取り入れました。
きっかけは北斗晶さんの体験談でした。
北斗晶さんのおこづかいの話を聞いて
その頃北斗晶さんが小さい頃から子供におこづかいを与えていることを、テレビで話していました。
「子供にガチャガチャをねだられたり、コンビニでお菓子をねだられたりするたびに買ってあげたら1,000円〜2,000円なんてすぐなくなる。それなら定額のお小遣いをあげたほうが安くすむ!」
という考え方をされていました。
北斗さんのご家庭では前借りもOKで、最初の方は前借りしていたものの、翌月お金を使えない寂しさからすぐ前借りしなくなったそうです。
そんな考え方を聞いて「それだ!」と思い、我が家でも早速採用させてもらうことにしました。
安易に買って欲しがる癖を治したくて
子供は好奇心旺盛で、目に入るもの全てがキラキラしていて、なんでも欲しくなってしまう気持ちもすごくわかります。
- お菓子のおまけについてるおもちゃが楽しそう
- もちろん普通にお菓子も欲しい
- 100均に行ったら欲しいものがありすぎる
- 入店しなくても店頭のガチャガチャは魅力的すぎる
誘惑だらけの迷路を愛犬がいかに早くゴールできるか、
みたいな番組見て昔の自分と重ねるわ。
あのほのぼの系そんな感情で見てるの?
たまに買ってあげたところで1時間程度で飽きたり壊したり、気に入って長く使うことはレアです。
おもちゃ箱は飽きたおもちゃで溢れ、行くとこ行くとこで欲しい欲しい病が出て、このまま大人になるのはどうなんだろうと疑問を持ち始めました。
子供のおこづかいを始めるときに約束したこと
我が家のお小遣いデビューは3歳からです。
お小遣いに関わらず、必ず決め事を3つ約束してもらうようにしています。
おこづかいデビューにあたっては以下の約束をしました。
友達にお金をあげる・もらうはNG
子供にはいろんなことを言ってきました。
- お友達とは仲良くしよう
- おもちゃは順番に使おう
- お菓子は分けて食べよう
この流れから行くとお金だって仲良く分けたり貸し借りするもの、という誤解を生みかねません。
子供同士で勝手にお金をあげたりもらったり、ちょっと考えたくないわね。
お金はお菓子やおもちゃとは違うもの、という説明をしました。
お金をおもちゃにしない
お小遣いは嬉しがるあまり、ごっこ遊びしたり、数えたり、いわばビー玉のような感覚なのかもしれません。
お金で遊んでいてなくすと困りますし、もしもお友達が遊びに来た時にお金で遊び出したら困ります。
そして物理的にもお金は汚いですよね。
小さい子ってすぐ口に入れるでしょ?
うちは長男がいまだに味見するわ
お金は遊んだり見せびらかしたりしてはいけない、という説明をしました。
必要のな時以外出さない
お金を持っているのが嬉しくて、お出かけにいつでも持ち歩きたい!
と考えるのは自然なことなので、あらかじめ必要な時だけしか出さないように話しておきました。
仮面ライダーの変身ベルトを装着したままスーパー行きたがるくらいやもん、お金も持ち歩きたいよな~。
お気に入りは持ち歩きたいの、分かる!
おもちゃ感覚でお金を持ち歩くことをOKにしたら、公園にも、お友達の家にも、幼稚園にも持って行ってもいい解釈になりかねません。
お金はおもちゃと違うので、お金を持っていっていいのは明確に買いたいものがある時だけにしました。
出先で急に欲しいものが出たときは、私が建て替えるか、一度帰宅して出直すようにしています。
お金は使わない時には大切にしまっておくもの、という説明しました。
おこづかいを始めて良かったこと
お小遣いを初めてよかったことは、安易になんでも欲しがらなくなったこと。
「買って」
と駄々をこねるたびに
「自分のお金で買っていいよ」
と冷静に返事ができるのは、私にとっても心にゆとりができました。
最初の方こそもらったその日に全額使って、後で欲しいものが買えなくて八つ当たりされたこともありましたが、それもいい勉強になったようです。
計算が早くなった
いくら使うといくら残るかや、欲しいもののために何ヶ月我慢すればいいかなど、自分のお金ですからいちいち考える癖がつきました。
男の子は算数脳、女の子は国語脳って言うやん。
男の子はお金の計算させといたら得意を伸ばせるで!
女の子は算数苦手だからこそやらせたいね。
次男は特に回転が速いようで、4桁ー3桁くらいの計算なら小学校前にはできるようになっていました。
買ったものを大切にするようになった
限られたお金をやりくりして、欲しいものの中から優先順位を決めてお金を使うのですから、必然的に余計なものを買う回数が減ります。
それでも衝動的にガラクタにお金を使うこともありますが、後悔したり反省したりができるようになりました。
物おじせずに買い物ができるようになった
お店の混んでいない時は、可能な限り自分でレジに並んで買い物をさせる用にしています。
お金を使っていると実感させたいからそうしていたのですが、いつの間にか初めて行くお店でも大人と変わらず買い物ができるようになりました。
学校ではできない経験なので、させておいて良かったです。
ものの価値を考えるようになった
100均で売っているおもちゃが欲しくなった時、100均だとすぐに壊れて無駄になることを経験から学びました。
少し値が張っても造りのしっかりした正規品を買うのか、そこまで欲しいわけじゃないから諦めるのか、ちゃんと先のことまで考えるようになりました。
もしもおこづかい制にしていなかったら、そんなことまでは考えなかったと思います。
おこづかいを始めて困ったこと
お小遣い制はいい事ばかりではありません。
お小遣いデビューを迷っている人は、リスクについても想定しておきましょう。
がめつくなった
兄弟でおこづかい制にすると、共同で使うものをどうやって買うかという厄介な問題があります。
【兄弟でワリカンどうする?問題】
小学校に上がったくらいで長男が毎月コロコロコミックを買い始めましたが
「読みたいなら半分出して」
と長男が言ったのをきっかけに、
「これは自分のお金で買ったから貸してあげない」
と何かにつけて言い合うようになり、がめつい喧嘩が絶えなくなりました。
私自身も年子の兄がいるけど、子供の時似たような喧嘩してたわ。
年が近い兄弟は特に、譲り合うなんて難しいね。
これについてはいまだに解決でていないので、今後の課題です。
メルカリで売ることを覚えた
一時期ポケカにハマりました。
1パック150円くらいなので、ちょこちょこ買うようになりました。
カードゲームってレア物が出るんですが、それをメルカリで売れる事を教えてしまったのです。
旦那さん含め男3人でポケカにハマって、高額転売できるカードがあることを覚えてしまってん。
カード集めるよりそっちが目的になるとまずいわね。
最高で一枚6,000円のカードを引き当てたこともあり、さすがに小学生が財布に6,000円を持っているのはなんとなく嫌でした。
ポケカの転売については話し合ってルールを決めました。
その後お金を節約するために、ポケカを自作して工夫するようになりました。
一度に高額のものを変えるようになった
ひと月500円は安いと考えていましたが、半年貯めると3,000円になります。
3,000円あれば結構立派なおもちゃが買えてしまうんですよね。
お誕生日でもクリスマスでもない日に、立派なおもちゃがどーんというのはあまりいい気がしません。
とは言え、やりくりして買った物に関しては、以下のこと以外は口出ししないつもりでいます。
【買いたいといわれたときに確認すること】
「どこに置く予定なの?」
→置き場所の確保
「どのくらい遊ぶの?」
→コスパのようなものを明確に
「お小遣い本当に使っていいの?」
→金額に見合った価値があるのか
あくまで確認としての質問なので、脅したり引き留めたりするような言い方にならないように気をつけています。
しょうもないもん買ってしもうた…
って後で後悔するのもお小遣いの醍醐味やん。
失敗も勉強のうちってことね。
お金を落とした
手作りの財布を与えてお金を管理させているのですが、お財布ごと無くしたパターンが2回、中のお金だけ落としたパターンが1回あります。
お金を持つのに紛失は付き物なので、いかにフォローするかが大切です。
【子供がお金を落としたらどうする?】
もしも子供がお小遣いを落としたらどうするか、夫婦間で話し合っておくことが必要です。
・普段からおこずかい帳をつけさせて、ある程度は建て替えてあげる
・立て替えず、落としたことをしっかり反省してもらう
・落としたときに新しいルールを設ける
各ご家庭でお金の考え方は違います。
落とした時の対応も人それぞれなので決まった正解はありません。
私は盛大に反省させるタイプ、
旦那さんは立て替えるタイプ。
夫婦でも考え方は違うものね。
考え方がぶれるのはまずいから、その時は建て替えるのを見なかったことにした。
失敗は成長のチャンスなので、落とした時にはどうするかをあらかじめ考えておくといざという時にいい対応ができます。
子供のお小遣いの金額設定について
3歳から500円のお小遣いを毎月パパから「ありがとう」と受け取っています。
金額設定には特に意味はなかったのですが、当時
「ガチャガチャが2回くらい回せるなぁ」
と考えて安易に決めました。
500円玉1枚で済むので、500円から始める人は結構多いのではないでしょうか。
長男が6年生、次男が3年生の時点でお小遣いについて家族会議を開き、金額や渡し方について変更をしました。
家族会議のやり方についてはこちらをご覧ください。
金額の決め方や渡し方にはいろんな方法があるのですが、小学生向きの決め方についてこちらの記事にまとめました。
子供のおこずかいデビューまとめ
おこづかいをどうしているかママ友にアンケートをとっているうちに、ついつい自分の考えを忘れて同年代のお友達と似たようなあげ方をしたくなります。
ですがお金の価値は人それぞれで考え方も人それぞれ。
おこずかいを始めるタイミングも金額も、考えがしっかりしていれば各ご家庭のオリジナルが一番いいのではないでしょうか?
私にとっておこづかいとは、大人になるまでにお金との付き合い方を覚えてもらうための勉強です。
大人の目が届くうちに、いろんなお金の使い方をして、たくさん失敗や反省をして欲しいと考えています。
大人になった時に生きたお金の使い方ができるように、これからも家庭で学習していく課題にしたいです。
子供にお金の価値観を教えられるか不安?
子供にちゃんとお金のことを教えたいけど、自分の価値観を一般常識として子供に教えていいのだろうか?
自信がないのはどうやら私だけではないようで、子供とお金について学ぶ本はたくさん出ています。
中でも私が読んでみて面白かったのが、池上彰先生の本です。
内容がわかりやすいのにお金に関する仕組みや疑問について、短めのセンテンツでいろんな角度から書かれています。
私の知識だけではここまで掘り下げることはできないし、私自身も賢くなりました。
字数が多いので1人で読むなら小学生中〜高学年向きだと思いますが、大人が読んでも楽しいので一緒に読んでみてはいかがでしょう。
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